韓国人留学生が日本で「フリーハグ」をしてみたら
日本に留学中の韓国人大学生スヨンさん。韓服に身を包んだ彼女は、手書きのサインボードを掲げ、京都の街に立ちました。
「韓国人です。いっしょにハグしませんか?」
韓国人が抱いている
日本人への先入観を変えたい
この日のスヨンさんの結果を伝える前に、一人の日本人を紹介します。今回、この動画を提供してくれた桑原 功一さんは、フリーハグで日本と東南アジアをつなぐため、フリーハグキャンペーンを実践する第一人者。スヨンさんは、2014年韓国の街頭に立つ桑原さんの動画を目にし、衝撃が走り自然と涙が出たそうです。
冷え込む日韓関係を改善し、有効の架け橋になるべく、来日後すぐにこのプロジェクトを始めました。
近くて遠い国になってしまった。そう感じているのは、韓国人?それとも日本人なのでしょうか?
アンニョンハセヨ!(こんにちは)
カムサハムニダ!(ありがとう!)
男性も女性も、大人も子どもも多くの日本人が、スヨンさんを笑顔に変えるハグを交わしていきました。
でも、スヨンさんのチャレンジは、まだ始まったばかり。
動画を目にした
韓国人の反応は?
スヨンさんは、自身のFacebookページに動画を投稿。およそ2週間後には100万回以上再生され、スヨンさんの知らぬ間にどんどん拡散されていった、と本人はREADYFORに追記を残しています。
動画を観た韓国の人々のコメントは3,000を超えたそうです。その一つひとつに目を通したスヨンさん。9割近くはポジティブなリアクションだったと書いています。以下抜粋してご紹介。
「この動画を悪く言う人もいるかもしれません。でも、私は彼女の勇気を褒めたい。ハグしてくれた日本人にも“ありがとう”と言いたい。両国の関係は良くないけれど、こういう小さな行動が積み重なっていけば、変わっていくんじゃないかな」
「理由があるから日韓関係が悪くなったのに、フリーハグで近づこうとするのは間違っている。まるで、被害者が先に加害者に謝っているのと同じ」
「日本という国は嫌いではない。ただ、歴史の歪曲を警戒しているだけだ。感動的な動画でその点を見落としてはいけない。今の日韓関係は正しい歴史認識をもとに改善されるべきだ」
賞賛と非難が入り交じるなか、このコメントに、最も多くの“いいね”が集まりました。
「日本の過去は悪いけど、日本の国民は悪くない」
彼女は現在、日韓友好の架け橋となるべくクラウドファウンディング「READYFOR」にて、日本各地をフリーハグで回るチャレンジに挑戦中。すでに目標額に迫る勢い。彼女の背中を押しているのは、動画を観た多くの日本人の出資者たちです。
Reference:READYFOR
Licensed material used with permission by 桑原 功一