4分間で駆け抜ける!「九州」の魅力を世界へ。

比較的穏やかな印象が特徴としてある「augment5 Inc.」の映像は、どれも日本の魅力を海外に向けて発信する目的がある。じっと見ているだけで心地良く、日常を追体験できるような作品も多い。

が、11月28日に公開された『Letters from the Gods』では、タイムラプスなどを使った動きのある表現で九州を紹介した。監督は、気鋭のイギリス人シネマトグラファー、クリストフ・ゲレップ監督だ。

再生後4分間、めまぐるしく移り変わっていく映像からは、歴史情緒や生活の温度感、そこで暮らす人々の表情やコミュニケーションの雰囲気が感じられる。タイムラプス・スロー・逆再生などを巧みに使った映像表現や、切迫した状況が伝わる部分もあり、国内外問わず話題だ。

撮影は、2016年6月から9月にかけて行われた。熊本については、大分県側から入り、小国町、阿蘇神社、益城町、西原村、熊本市内などをまわった。プロデュースした井野英隆氏は撮影時のことをふりかえってこう話した。

「人々の支えとなっていた象徴的な建造物が損傷したことで、多くの人々が気を落としていましたが、同時にとても前向きに進もうとしている姿勢に希望を感じました。」

外国人の視点で伝える日本の魅力。

クリストフ・ゲレップ監督の作品といえば『Hello Tokyo』がよく知られている。東京をテーマとしており、公開後2週間で再生回数が24万回を突破した作品だ。

「augment5 inc.」が外国人クリエーターを起用することはこれが初めてではない。海外の人にとってより魅力的な形で日本を伝えるためには、海外の製作者が純粋に良いと思ってコンテンツをつくることが一番効果的であると考えているという。来訪者の視点にハッとさせられることはあるものだ。

作品について、ゲレップ監督はこうコメント。

「いくつもの手法を組み合わせることで、これまでのタイムラプス映像とは違ったものをつくることができました。日本は本当に興味深い国だと思っていますし、今回は外国人の自分でも、日本人にさえあまり知られていないような見どころをたくさん知ることができました。

日本の人にも、もっと日本のことを知ってもらい、有名ではない場所を冒険して感動して欲しいと感じています。本当に隠された財宝のような場所がたくさんあったのです。また来たいですね。次のプロジェクトのことを思い浮かべると今から楽しみです。」

Licensed material used with permission by augment5 Inc., Christoph Gelep
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