「見かけで判断しない人」しか、全問正解できないクイズ。
日本では昔から“裏社会”のイメージが強かったタトゥー。でも海外では、自分のアイデンティティを示すツールとして人気のもの。どんなタトゥーを彫っているかで、その人のもつストーリーや考えが見えてくることもしばしば。
じゃあ逆にタトゥーの絵柄と場所だけを教えられて、その持ち主を当てることはできる?それをやってみたのが「Cut」のこの動画。
さて、あなたは何人当てられるかな?考えている最中はもちろん、答え合わせ後のトークにも注目すべし!
Q1.唇の内側に「猫ちゃん」
後ろの6人の中から、まずは唇の内側に「Pussy(猫ちゃん)」と彫られた人を当ててみよう!
タトゥーアーティストだというお団子頭の女性。
「これ、本当に難しい!でも私の予想では…彼女ね」
「わからない…でも『プッシー・リップ』を持ってそうだから君かな」
Q2.足先に「数式」があるのは?
じゃあ次。謎の数式が、足先に彫られている人はだれ?
「数式の意味はさっぱりだけど…彼ね!だってアジア人だから。数学っぽいでしょ?」
「えっ僕、ラテン人なんだけど…。今人種で決めつけたってことは、君ってレイシストなんだね!?」
Q3.肩に「ブルーベリー」と「謎の文」
続いて鮮やかなブルーベリーの刺青。場所は肩で、「ハロードーリー」の文字が上に。
「彼女だと思うね!ハロードーリーが何を意味するのかわからないけど、多分亡くなった人にまつわるものとかなんじゃないかな?」
スタッフ:ミュージカルの『ハロー・ドーリー!』かも知れないよ
「えっ、それをいうならハローキティでしょ?」
スタッフ:『ハロー・ドーリー!』ってミュージカルもあるよ
「!?僕がアフリカ系アメリカ人だからかな…今まで生きてきて聞いたことない!」
「ちょっと息を嗅がせてもらえる?…うん、間違いなく君がブルーベリーのタトゥーだね」
Q4.下腹部に「鯉と花」
さらにさらに、下腹部に鯉と花の刺青があるのは誰でしょう?
「これ、聞いたことあるよ。コ…コイルとかなんとかいう名前の…」
「鯉は縁起のいい魚なんだ。だからラッキーな…こちらのレディー!」
クイズが難しいからか、だんだん謎のやりとりも増えてきた。(笑)
Q5.前腕に「怒ったオオカミ」
次は怒ったオオカミが、前腕に彫られている人を探せ!
「前腕に彫るってことは、男性かレズビアンだと思うんだよね。初対面で決めつけるのは、難しいんだけど…やってみるよ」
「私わかっちゃったわ。アナタね。そして今日はみんな、服をスタッフから支給されているんでしょ!刺青を隠すために!」
「いやいや、もともとこの服で来てるから!」
独自の推理が光るが、果たして…!?
Q6.太ももに「逆さ十字」
さあ最後。これが終わったら答え合わせ。
アンチクリスチャンの象徴でもある逆さ十字を、太ももに彫っている人を当てるんだ!
「ファッションが全体的に黒いから彼女だね!『パラノーマル・アクティビティ』みたいな…。亡くなった人みたいだって言いたいんじゃないよ!ただ、黒ずくめだから…雰囲気の話!」
「あなただと思う。あなたは…信心深い人ね?」
「いいえ」
「じゃあ…迷信とかを信じる方?」
「違うわ」
「えぇ…!?」
いざ、答え合わせ。
A1.「Pussy」の刺青はなんと男性!
「なんですって!?あなたが『プッシー・リップ』だったの!?」
「pussy(猫ちゃん)」だから、女の人が持ち主かと思ったら不正解。ちなみにこちらの女性も、スコットランド人ではないけどスコットランドの花のタトゥーを彫っているそう。見かけに惑わされちゃいけない。
実は場合によっては「女性器」「セックス」「セックス相手の女性」「ひ弱な男」という意味も持つ「pussy(猫ちゃん)」。
「そのタトゥー、親御さんに見せたことある?」
「無いよ!僕のお母さんはフィリピン人でね。タトゥーには反対派なんだ。酔っ払って入れたとかじゃなくて…19歳の時に彫ったんだよ」
A2.数式は、おじいちゃんの発明品。
「この数式は一体何なの?」
「経済学の公式。私のおじいさんが編み出した式なのよ。ある会社が特定の市場を独占しているかしていないか判断するものなの」
「かっこいいわ!」
A3.家族との思い出を刺青に。
「うわああ、すごい!可愛い!可愛い刺青だね!」
「亡くなったおばあちゃんと、二人でよくブルーベリーを摘んだの」
「『ハロー・ドーリー』って何?」
「おばあちゃんから教えてもらった、ルイ・アームストロングの歌の名前よ。彼女はよく私に歌ってきかせてくれた。あなたにも思い出のタトゥーはある?」
「うん、あるよ。僕は体の80%がタトゥーで覆われてるんだけど、頬にある薔薇のタトゥーは亡くなったお母さんを表すものなんだ。彼女の名前が『ローズ』だったんだよ。僕が体に入れる刺青を『好き』って言ってくれる唯一の人だったんだ」
A4.自分のルーツをタトゥーで表現。
「お腹から股下にかけて入れてるタトゥー。後ろにもあるの」
「結構大きいのね!」
「後ろには部族にまつわるワシが彫られてる。私はハワイ人なのよ」
A5.大切な人とのお揃いタトゥー!
「親友と入れた、オオカミのマッチングタトゥーなの」
「綺麗に彫れてるわね。素敵!」
「僕も内緒のタトゥーがあるけど、秘密の場所だからだれにも気づかれないんだ」
A6.パッションを、体に刻む。
「なぜ逆さ十字のタトゥーを彫ったの?」
「あの頃の私は、若くて、バンドもやってて、なんだか言いようのない怒りに燃えていたのよ」
「アンチクリスチャンのシンボルだけど、人々はどんなリアクションをするの?」
「そうね、これ見て怒鳴ったり、車から物を投げてきた人もいたわ。なぜかドーナツをくれた人もいたけど。今までタトゥーのおかげでタダでドーナツをもらったことはある?」
「僕はドーナツはないけど、ブーツはあるよ」
一同「…!?(爆笑)」
やっぱり人って、見かけによらない。
結局全問正解者は出ず、ほとんどが1問のみ正解、多くて3問正解という結果に。
自分のルーツや世界観、若き日の熱情を体に刻みつけたり、忘れたくない人との思い出を刺青として一生残したり。個人的にはタトゥーのロマンティックな一面に惹かれてしまう。刺青というと未だに怖いイメージを抱く人も多いかもしれないけど、「自己表現」として日本で認められるようになる日もそう遠くなかったりして。