「東京に暮らす黒人」の考え方に、見習うべきこと。
成長したいなら、コンフォートゾーンから抜け出せ、とよく言われます。これには、不安レベルが上がるとパフォーマンスも上がるという研究結果が、影響しているようです。
だけど、多くの人は「大変」や「辛い」というステレオタイプがあるかもしれません。では、実際にこれを経験した人は、どのように考えているのでしょうか。ある動画を紹介しましょう。
自分の知らない世界に飛び込む
「大切さ」とは?
動画の内容に入る前に、ちょっと前置きを。
年々、観光客が増えている日本。韓国や中国などを始めとした多くの国からの移民もいますが、国際的なイメージでは「単一民族国家」です。
そんな日本にナイジェリア系アメリカ人として生活経験がある、Amarachi Nwosuさんは、ショートドキュメンタリーを制作しました。テーマとなるのは、どのようにしてリスクをとり、コンフォートゾーンから抜け出すのか。
実際に彼女の経験を活かして撮られたビデオでは、東京で暮らすアフリカ系の人々が想いを語っています。
「ブラックミュージックという言葉を聞いたときは、ちょっと面白かった。最初は、少し嫌悪感もあったよ。
だけど、あとで気づいたんだ。この言葉や考え方に対して、全くネガティブな要素はないとね」
「日本では、自分の意見をあまり表に出さないから、本当の思いを知ることが難しいわ。だから、どんなステレオタイプがあるのかも分からないことがあるの」
「世界中から来る人の一部になることによって、興味深い経験をしたの。
『私が誰なのか』ということを思って、アイデンティティについて考え始めたんです。あと、多くの人が持っている偏見に気づくことも勉強になります」
「僕たちは、もっと一生懸命にならなきゃいけないのかもしれない。自分たちのイメージを創り上げるという意味で。
そうすることで、今まで潜在的にあった偏見を壊すことができるかもしれないんだ」
「食べてきたものも、聞いている音楽も違うんだから、コンフォートゾーンから抜け出すのは大切だ。いろんな人と繋がって、交流を深めれば、『黒人』というステレオタイプも変えられると思うよ」
動画に出てくる人は、思った以上にポジティブな印象です。この「Black in Tokyo」は、ディレクターAmarachiさんのプロジェクト「Melanin Unscripted」の一部として公開されました。彼女は、多くのステレオタイプを解消していくのが目的なんだとか。
移民のあまり多くない日本で、アフリカ系として暮らす彼らからは、自分から行動する大切さを学べるのではないでしょうか。