この見た目で「ラジカセ」じゃない
分解していくつものゲームで遊べるラジカセ型のゲームコンソールに、ゲームボーイアドバンスSPに似たゲーム機。「PET 2001」を模したパソコンや木製のシンセサイザー。
スウェーデンのデザイナーLove Hulténが木からつくりだすのは、懐かしさと新しさが同居するガジェットたちだ。温もりたっぷりの木製なのにちゃんと遊べるというのだから、たまらない。
スクリーンはないけど
ゲーム機です
外見はおもちゃのラジカセだが、この「Zette System」は正真正銘のゲーム機だ。ゲームボーイや海外版ファミコンのNES、Atari 2600といった懐かしいゲーム機のタイトルをUSB経由で取り込んでプレイできる。
本体はコントローラー2つとスピーカー、システムコンソールに分解可能。スクリーンもなしにどうやって遊ぶのか不思議だと思うが、システムコンソール部分にプロジェクターがついている。壁にゲーム画面を投影してプレイするのだ。
つまり投影場所さえあれば、好きなところに持っていって懐かしいタイトルで友だちと対戦できる……最高だ。
ゲームボーイアドバンスSPが
もし木でできていたら
折りたたみゲーム機の「Pixel Vision」。モデルは見ての通り「ゲームボーイアドバンスSP」だ(サイズは一回り大きい)。
ソフトを差し込む場所はないが、USBポートからPCに接続してゲームを入れられる。ゲームボーイ対応ソフトだけでなく、NESやAtari 2600向けのゲームも遊べるというからチートだ。
打ちにくいキーボードまで
きっちり再現
Hulténの最新作のひとつ「Pet De Lux」。世界初のオールインワンパソコンである「PET 2001」を木で再現した作品だ。カセットデッキや打ちにくいチクレットキーボードも、ちゃんとそのまま備わっている。
80年代に大ヒットし、海外では今年35年ぶりにミニ版が発売されたほど根強い人気を誇る「コモドール64」や、NESのゲームのエミュレータが動作する。
ちなみに、彼は初代Macである「Macintosh 128K」を木で再現した「The Golden Apple」という作品もつくっている(「ゴールデン」の名にふさわしく、キーボードは金ぴかだ)。
懐かしい?
それとも、新しい?
「R-Kaid-R」(読み方は「アーケーダー」)。その名の通り、アーケードゲームが遊べる折りたたみゲーム機。『パックマン』も、これで遊ぶと新鮮だろう。
2人でアーケードゲームが遊べるゲーム機「PIXELKABINETT」。
「Echo Observatory V2」は目と耳で楽しむシンセサイザー。音を出すたび、円型の部分に幾何学模様が生成される。
彼の作品をみて出てくる言葉は、「懐かしい」と「新しい」のどっちだろうか。