あの「靴下片っぽどこいった問題」を解明する方程式があった!
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
ロストソックス記念日
(National Lost Sock Memorial Day)
靴下の片いっぽうだけ失くなる問題——。
あれ、なんなんでしょうね。洗濯機から取り出すうちに、干しているうちに、取り込んでたたんでいるうちに、気づくとなぜか片足が行方不明に。そんな経験ありますよね?
探せばきっとどこからから出てくる。なのに、どうにも見つからない。収納棚の隅っこやクローゼットの奥の方に、きっとひっそり見つけてもらうのを待っている。ハズ。
そんな、何処かへいってしまった靴下の片いっぽうのための記念日がありました。いるw?
まあまあ、そんな日があってもいいじゃない。ってことなんでしょう、きっと。アメリカで5月9日といえば「National Lost Sock Memorial Day」なんだそう。もう手元にはない、すべての片いっぽうの靴下を讃え、感謝する日だとか。
お祝いしている暇があったら、探しましょう!って話ですが、誕生の背景は靴下の行方くらい謎。
さて、2016年にイギリスで行方不明になる靴下について、おもしろい研究結果が発表されました。
心理学者SimonMooreと統計学者Geoff Ellisは、あの行方不明の靴下の謎を解明する公式を見つけ出した!というのです。
それが、Sock Loss Index。「靴下損失指数」とでも訳したらいいのでしょうか。彼らによると靴下が行方不明となる要因は、洗濯物の量と家族構成、そして複雑さ、さらには洗濯をする人間のやる気も大きく左右するんだとか。
これを数式に落とすと、こんな感じに。
(L <p x f>+ C<t x s>)- <P x A>
L=洗濯物の量
C=洗濯物の複雑性
P=洗濯物に対する積極度
A=洗濯する人の注意力
p=世帯人数
f=洗濯の頻度
t=洗濯の種類
s=1週間に洗濯する靴下の数
これによって求められる数値が、片いっぽうの靴下を消失してしまう確率。難しすぎてよくわかりません(笑)。
というわけで、Sock Loss Indexを紹介する「Daily Mail Online」より解説を拝借すれば、家族の人数と洗濯の回数から洗濯物の量を導き、そこに洗濯物の種類と靴下の量から洗濯物の複雑性をプラスする。
ここに、洗濯への積極性と注意力を掛け合わせたものを引くことで、靴下の消失率が見出せるんだとか。ますますわからん(汗)。実際、Pの積極性なんかは5段階に細分化されていたり、Aの注意力も洗濯時どこに気を遣っているかなんかまで把握するらしいんです。
ともあれ、こうして導き出されたイギリス人が平均してどれだけの靴下を失くしているか? 月平均で1.3足、生涯では1264足にもなるんだそうですよ。
で、興味深いのはこの方程式と同時に靴下を行方不明にしてしまう心理的要因についても触れているところ。ほとんどはヒューマンエラーなわけですが、そのなかに「責任の拡散(分散)」も。
洗濯する人、取り込む人、洗濯物をたたむ人、関わる人も増えればそれだけ、責任の所在もバラバラに。いつ、誰が、どのタイミングで靴下を片方置いてけぼりにしてしまうかは……はてさて、実のところいったい誰のせいなんでしょうね。