【衝撃】トイレを流した時に飛び散る粒子を可視化してみたら、ものすごいことに

コロナ禍になってからというもの、公共トイレではしばしば「感染拡大防止のため、トイレの蓋を閉めてから流してください」との注意書きを見るようになった。

なかには、「そんなの本当に意味あるの?」と思いながらトイレを使用していた人もいるかもしれない。

しかし、いったいその行為がどれほど重要なことだったのか、先月発表されたコロラド大学・ボルダー校の研究が証明してくれている。

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研究者たちが緑色の強力レーザーカメラでトイレを流す瞬間を撮影し可視化してみたところ、肉眼では見えないエアロゾル粒子が便器から大量に跳ね上がるようすがバッチリと捉えられた。

かなりの勢いで空高く噴き出す粒子たち。思わずゾッとしてしまう光景だ。

じつはこれまでにも、トイレを流す時に噴出する飛沫の多さはしばしば言及されていたが、それがどのように、そしてどこまで飛散するのかを可視化した試みは今回が初となる。

こうしたエアロゾル粒子の中には、病原菌が含まれていることもあり、とくに公共トイレにおいては病気を広めてしまう危険性があるという。

細菌やウイルスの感染拡大を防ぐためには、これらの粒子の軌道と速度を理解し、消毒や換気の見直し、またトイレ設計の改善につなげることが重要となる。

今回の研究では、トイレからの粒子が8秒以内に1.5mの高さまでのぼることが判明し、さらに5μm(ミクロン)以下の小さな粒子に関しては、数分以上も空気中に浮遊したままとなる可能性があることも明らかにされた。

トイレの蓋を閉めないだけで、次の人が使うときにも飛散した粒子が残り続けるというのは、あまりにも衝撃的な話。

気になる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)については、その原因となるウイルスがトイレのエアロゾルを介して拡散するという決定的な証拠はまだ存在しないそうだが、意識しておくに越したことはないだろう。 

公共トイレのなかにはそもそも蓋がついていないものも多く、完璧に徹底することは難しいかもしれないが、蓋のあるトイレで用を足すときは、なるべく閉めてから流すことを心掛けたい。

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