オートミールとベビーフード、たった2種類の食べ物だけで生きる女性が話題
今日のランチ、あなたは迷わず食べられただろうか? その「当たり前」が、誰かにとっては過酷な現実かもしれない。25歳のCaroline Crayさんは、わずか2種類の食品しか口にできないという、想像を絶する日々を送っている。
オートミールとベビーフードだけの日々
彼女の日常を伝えた『Newsweek』によると、Crayさんは「肥満細胞活性化症候群(MCAS)」 という難病を抱えているそうだ。これは、私たちの体を守る免疫システムが過剰に反応し、様々な不調を引き起こす病気。彼女は、ほんの少しの量でも、アレルゲンとなる食品を摂取すると、命に関わるほどのアナフィラキシーショックを起こしてしまう。
発症は大学入学直後。楽しいはずのキャンパスライフは、病院への往復と厳しい食事制限の日々に一変した。「大学4年間は人生で一番楽しい時期だって聞いていたのに。まさかこんなことになるなんて」。当時の心境をそう振り返る。
諦めない。だから見つけた、私の生きる道
一時は果物や野菜、肉など、少しずつ食事のバリエーションを増やせるまで回復したCrayさん。しかし、2019年の異物混入によるアナフィラキシーショックで、状況は再び悪化してしまう。「もうダメかもしれない……」。そんな絶望の淵で見つけた希望の光。それは、アレルギー対応のベビーフードだった。
オートミールとベビーフードのみの食事療法は、決して楽な選択ではない。それでも彼女は、明るく前向きに生きようとしている。
TikTokで発信する、ありのままの自分
Crayさんは自身のTikTokで、今の暮らしを赤裸々に発信し続けている。外食の際は、持ち込んだオートミールワッフルとベビーフードシロップを美味しそうに食べる。友人とのディナーも、笑顔で楽しむ様子が動画には映し出されている。
「大変なことはたくさんあるけれど、私は元気! 前向きに生きること、感謝の気持ちを持つことを忘れずにいたい」
彼女の言葉は、私たちに「選択と集中」の大切さを教えてくれる。
Crayさんの選択は、決して他人事ではない。近年、食の多様化や環境の変化に伴い、食物アレルギーは増加傾向にある。厚生労働省の調査によると、食物アレルギーの有病率は乳幼児で約10%、学童期で約5%との報告も。
健康上の理由で食事制限をする人、アレルギーに悩む人、あるいは、仕事や人間関係で選択と集中を迫られる人。誰もが、Crayさんのように、人生の岐路に立たされる瞬間があるだろう。
そんな時、彼女の生き方は、きっとあなたの背中を押してくれるはず。本当に大切なものを見つけ、自分らしく生きる勇気をくれるだろう。
👀GenZ's Eye👀
CrayさんのTikTokでは、ベビーフードとオートミールで作るお手軽レシピも発信中!特殊な体質を嘆くのではなく、今食べられるものに感謝し、自分らしい生き方を楽しむCrayさん。簡単レシピだけでなく、豊かに生きる術も心得ているんだろうな🥣