このボトルを手にすることで、タンザニアにどう水が生まれたのか?
世界で初めて、消費者への「節水」を呼びかけるために生まれたエココスメがあります。
売り上げの一部は、水不足に苦しむ地域への支援活動に使われている。きっとここまでの情報は、アパレルやインテリアのセレクトショップでボトルを手にした人ならば、知っている情報。もちろんデイリーユースの人たちだって。
これは、もう少し先のお話です。
寄付や支援プロジェクトによって、誰の生活に変化を与えているんだろう。目の前にあるボトルが、私たちの毎日の節水を呼びかける。そうして、ムダに失われずにすんだ水が、場所を変えて、タンザニアの子どもたちの暮らしを変えようとしていました。
「私を使っている間は水を止めて!」
世界初“節水”を呼びかけるコスメ
製品名は「STOP THE WATER WHILE USING ME!(ストップザウォーターホワイルユージ ングミー!)」。なんとも長いネーミングですが、このブランドネームこそコンセプトそのもの。
「私を使っている間は水を止めて!」
ボディ、ヘア、オーラル、これらの製品を使っているあいだだけでも、流しっぱなしのシャワーや蛇口を止め、節水を心がけてほしい。環境先進国ドイツに誕生したブランドは、日本でも2012年より取扱いが始まりました。
もしかしたら、こうしたメッセージ性よりもエココンシャスなデザインや、人も環境にもやさしい天然オーガニック原料のほうが注目されてきたかもしれません。
では、水を守る彼らの具体的なアクションとは、どんなものなのでしょう。みんながセーブした水を、水で苦しんでいる人たちに届ける。「GOOD WATER PROJECT」の活動をご紹介。
タンザニアの子どもたちの
暮らしを変えた水の集めかた
アフリカで清潔な飲み水の確保が難しい国のひとつタンザニア。村からいちばん近い井戸まで何キロもの道のりを、一日に何往復もしなければいけないこともあるそうです。
この地に、水を寄付することに決めたGOOD WATER PROJECTのメンバーたち。北タンザニアにあるエンダボク村の小学校に、霧を集めて水をつくるフォグコレクター(霧の収集器)を設置するプロジェクトに支援をしました。
山から吹き下ろされる風に含まれる湿気をネットが受け止め、霧を集めて飲料水に変換する、ごくシンプルな構造は、何の動力も必要としない持続可能な方法です。子どもたちも総出で不織布を張る作業のおてつだい。
夕方にタンクをセットするだけ。これで、最大で一日に4,000リットル、年間約146万リットルもの飲み水が確保できる計算です。
井戸を堀り地中の水をくみ上げるのではなく、空から水を集めて飲料水にする。「タンザニア・スカイ・ウォーター」と名付けられた手づくりのフォグコレクターで得られる水が、村の子どもたちにたくさんの時間をもたらしているそうですよ。
水を節約して、水を寄付する。
日本にいると、「水不足」という問題になかなか関心が向かないのが正直なところ。けれど世界には何億人もの人たちが、今日を生きるための水に困っている事実があります。
水を節約して、水を寄付する。製品のコンセプトや彼らの取り組みに、少しでも共感できる人は、ブランドページをのぞいてみてはいかがでしょう。オンラインショップに限らず、GOOD WATER PROJECTの活動報告も。
たとえこの製品を毎日使っていなくても、蛇口やシャワーから流れつづける水に、きっと意識が向くようになるはずだから。