通販教材で英語を学ぶ。おじいちゃんの努力が実を結んだクリスマスの夜

きっと「英語を習得しよう」という動機は、人によってさまざまだと思います。試験のため、世界を自由に旅してみたいから、友人や恋人とのコミュニケーションツールとして、目的はなんだっていいワケで。

ポーランド人のこのおじいちゃんにとって、どうしても英語をマスターしなければいけない理由が、やっぱりありました。それは何だったと思います?

自分はどうやって勉強したっけ?そんなことを思い出しながらどうぞ。

通販教材で一念発起、
たった一人の英語レッスン

ある雨の日、何かを決意したおじいちゃんの表情から物語はスタートします。パソコンに向かい、ていねいにマウスを2度クリック。やがて宅配業者がおじいちゃんの元を訪れました。

手渡した小包を開けていくと…中から出てきたのは、英語の教則本とCDが2枚、そしてヘッドホン。愛犬に本のタイトルを読み上げるおじいちゃん。

「エングリッシュ フォル ベギンネェルス…(English for Beginners)」

(訛りがすごい)
ここからたった一人、独学による英語勉強が始まりました。

まずは家のあちこちにふせんを貼って、モノの名前を覚えていきます(なつかしい)。

「アイアム ユーアール ヒーシー イッツイズ(I am, You are, He, She, It is)」

家の中でも、どこへ行くにも、ヘッドホンが欠かせません。たとえ子どもたちに笑われたってね。だけどおじいちゃん、だんだんとイントネーションが改善していくんです。

 「アーイ ラブィユー イユゥーアァ ペルフェクトゥ(I love you, You are perfect)」

なんて、教則CDに合わせてバスの中で急に言うもんだから、前に座っていた女性はびっくり。

「アイ ゴナ フウァッキン キルユ(I'm gonna fucking kill you!)」

今度は映画のセリフをマネて、お風呂のアヒルにすごぶってみたり。

…やがて月日は流れ、ポーランドに雪がちらつく季節になりました。おじいちゃんの英語マスターはどこまで進んだと思います?

ある日、インターネットで注文したスーツケースが、おじいちゃんの元に届きました。荷物を詰め込み旅支度。これからどこへ行こうというんでしょう。

飛行機を乗り継ぎタクシーに揺られて向かった先は、イギリスに渡り国際結婚した息子家族のもとでした。

出迎えてくれた夫婦に促されて家の中へ入るおじいちゃん。すると、部屋の奥から恐るおそる顔を出す、小さな女の子の姿が。

こぼれ落ちそうな涙をぐっとがまんして、笑顔をつくるおじいちゃん。それから、誰よりも先に英語で伝えたかった“ひと言“を。

「Hi I'm your granpa(やあ、おじいちゃんだよ)」

ポーランドのECサイトが、クリスマスシーズンに合わせて放映を始めたこの動画が、いま多くの人の心をあったかい気持ちで満たしてくれているようです。どうしても伝えたいキモチ。なんだか、とっても参考になった気がしました。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。