薄さ数ミリ、重さ数グラム。「ふにゃ〜」の器。
食器って、硬いものだと思っていた。でも、そんな固定概念はもう古かったみたい。この器にはどうやら命が宿っているようだ。
まずはこちらの動画を。
「命」がある器
スプーンで叩くとぷるるん。食べ物を置くと、沈む。スプーンが触れるだけで、波打つ。そこに置かれる食べ物、そして周りの空気と会話をするかのように、微細な動きで反応してくれる。
「お、重いなぁ」
「た、叩くなよぅ」…そんな器の声が聞こえるような気がする。
この器は、「Living Plates(命ある器)」と題し、イギリスのロイヤルカレッジオブアートの卒業生であるLina Salehさんが「味」以外で食を楽しむ方法を追求した結果。
器の素材は、柔軟なシリコン。底面の磁器の支えによって、シリコンはスムーズに「沈む、揺れる、波打つ、跳ね返す」などの動作が行われる。
従来の器を使うときは、食材とお皿の色合いを重視していたけれど、この器を使うときは動作重視。私は冷奴を入れて、豆腐も容器もふたり仲良くぷるるん、なんてお遊びにふけることだろう。
Licensed material used with permission byLiving Plates - Lina Saleh