世界初の「海洋自動清掃システム」が始動
9月8日に「The Ocean Cleanup」のゴミ回収作業が、サンフランシスコで始まりました。太平洋ゴミベルトに7万トン以上あるといわれている廃棄物の回収が目的です。
全長600メートルの浮きをU字型に設置し、浮きの下部に設置された3メートルのスカートとともに、風や海流の動きに合わせてゴミをかき集めます。
5年以内に当初の目的の半分を達成できる目論見で、世界中に設置すれば2040年までに海に落ちているプラスチックの90%を除去することもできる計算。回収物のリサイクルも計画に含まれています。
システムの考案者であるボイヤン・スラットは現在24歳。作業開始に合わせて配信された特別ライブのインタビューコメントから彼の興奮が伝わってきます。一部抜粋して紹介。
「これまで、頭の中で想像したり、コンピューター・シミュレーションで描いていた光景が、現実になりました。素晴らしい気分ですよ。技術の応用や改良というより、初めてこの世に車を誕生させるような試みだから失敗する可能性もありますが、幸運なことにチームのみんなはスーパークリエイティブだし、スーパーモチベイティブだから、どんなハードルも飛び越えられると思います」
──『The Ocean Cleanup Sysyem 001 Launch LIVE』The Ocean Cleanupより引用
Top image: © 2018 The Ocean Cleanup