いま「台湾ポップス」が懐かしくも新しい!

まだ聞いたことがないなら一度はチェックしてみてほしいんです。台湾語のエキゾチックな響きって新鮮。最近はインディーズシーンも盛り上がっているとか。

台湾に詳しい音楽評論家・関谷元子さんに、今知っておきたいアーティストや楽曲を聞きました。動画を見て気に入ったら、記事の最後にあるSpotifyのプレイリストで台湾ポップスにどっぷり浸かってみて!

一度知ったらやみつきになる
台湾ポップスター11選

関谷:台湾ポップスを聴いたことがない人、多いかもしれません。でも、じつはジャンルもスタイルも多彩です。

ということで、台湾の若者に人気があるアーティストたちのクールな楽曲を紹介。

© 草東沒有派對 No Party For Cao Dong

今、台湾のティーンエイジャーに圧倒的な支持を得ているのが、台湾音楽シーンの異端児にして革命児、草東没有派對(No Party For Cao Dong)。

2012年結成。台北郊外に草東(ツァオトン)という場所があり、その草東にはパーティがないという意味です。若者の様々な問題を歌うアーティスト。

これまでにリリースしたアルバムは、2016年の『醜奴兒』のみ。ですが、台湾のグラミー賞=金曲奨で3部門受賞を果たしています。

 

© Waa Wei

女性アーティスト魏如萱(Waa Wei)もまた、台湾のグラミー賞=金曲奨の常連です。上質な曲を数多く発表している人気アーティスト。

 

© Kao Cheng Kai

Leo王は、台北の代官山とも言われる富錦街にあるお洒落カフェ、BEANS&BEATSにある洗練されたヒップホップ・アーティストを抱えるレーベル、KAO!INCに所属する人気ラッパー。

この曲は、彼が今台湾音楽シーンで最も注目されている女性シンガーである、NYで生まれ育った9m88とコラボした作品です。

ちなみに、9m88という名前はジョーエムバーバーと発音します。彼女の英語名であるJoanneに、中国語のニックネーム、小芭(シャオバー)を足したもの。

 

© 旺福 WONFU

台湾の渋谷系バンドといえば旺福(ワンフー)。そのキャリアは20年。バンド・シーンがとても豊かな台湾で、一貫してシティ・ポップをつくってきたバンドです。

 

© 台灣好大團

バンドサウンドはヘヴィーですが、ボーカルはキュートな、激膚樂團(My Skin Against Your Skin)。台北出身の注目インディーズアーティスト。

 

© 滾石唱片 ROCK RECORDS

エレクトリックロックのユニット、女孩與機器人(The Girl and The Robots)の『自動導航 Auto Pilot』は、ちょっとセクシーな夜の雰囲気。

このMVに運転手役で出演しデュエットしているのは、中国のシンガー李權哲(ジェリー・リー)。そのほか、台湾の人気バンドである宇宙人(Cosmos People)のメンバー、方Qがベーシストとして参加しています。

 

© P-VINE, Inc.

ちなみに、宇宙人は日本でも大人気。2009年にアルバムデビューした、ファンク・テイストありのポップ・バンドです。『一緒に走ろう』は2012年リリースの2ndアルバム『地球漫步 (Earthwalk)』に収録されていた代表曲。

 

© Joanna王若琳

デビュー当時は、台湾のノラ・ジョーンズと言われた王若琳(ジョアンナ・ウォン)。LA育ちの女性アーティストです。仮想した物語で1枚アルバムをつくったりと、ユニークな活動をしています。

この曲は、今年8月に出したアルバム『Modern Traagedy(摩登悲劇)』から。

© PiA吳蓓雅

ユーモアをもって日常を描くシンガーソングライターがPiA。2016年にアルバムデビューしており、日本語もかなり話すアーティストで、日本でもギターの弾き語りライブをよく行なっています。

 

© 十一音樂ELEVENZ MUSIC

台湾には原住民とよばれる素晴らしい音楽文化を持つ民族がいますが、その中のパイワン族のシンガーで、ポップフィールドでも活躍するのが阿爆(アーバオ)。

この曲が収録されたアルバム『vavayan 女人』は、2017年の金曲奨で、最優秀原住民アルバム賞を獲得しました。

 

© Sunset Rollercoaster

落日飛車(サンセット・ローラーコースター)は、アーバンメロウなサウンドが特徴。日本でもアルバムがリリースされ、年に何度かライブを行なっており、圧倒的なスキルで観客を盛り上げています。

台湾のポップシーンはとても豊か。もともとたくさんのバンドが活動していたものの、最近はサウンドもより多彩になり、R&Bやヒップホップでもすばらしいアーティストがどんどん出てきています。

若者は、大人が発信するメディアを信じることなく、ネット検索で自分の好きな音楽を探して支持しており熱狂的。なかには人気がありすぎてライブチケットが手に入らず、わざわざ日本まで来るファンもいるくらいです。

今年渋谷WWWに出演した草東没有派對のライブでは「台湾で絶対に買えないから日本に来た!」と言っていた台湾人がたくさんいました。

台湾では、ストリーミングサービスのKK BOXや、音楽サイトStreet Voiceなどに自分でつくった音源をアップロードし、人気投票を盛んに行なっているユーザーがたくさんいて、そこから生まれた有名アーティストも数知れず存在します。そんな台湾の新しいミュージック・シーンをぜひ楽しんでみてください。

記事執筆:音楽評論家 関谷元子

プレイリストもチェック!

Top image: © 2018 TABI LABO
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