ふわモコな「苔」でお部屋を装飾。こんな北欧スタイルもいい感じ
地表や岩の上ではいつくばるように成長する苔。深緑色の絨毯が広がる様は、古くから日本人の美意識の中にある苔のイメージですよね。ところが、北欧フィンランドの苔の楽しみ方はひと味違います。
苔をインテリアとして取り入れる。こう聞いてジメッとした印象を抱くのも無理はありません。でも、実際はふわふわモコモコなんだとか。
フィンランドでは、
天然苔を壁に飾ります
フィンランド北部、ラップランドに近い森の中に生息する苔の一種レインディアモスは、コットンや綿毛のようにふわふわモコモコした感触が特徴。写真の中の白く見えるのがそれです。
この自然のふわモコを手作業で拾い集め、独自の製法でカラーリングを施し販売しているのが「Polarmoss」。インテリアを飾るマテリアルとして、この苔が人気なのだそう。
カラーリングされたポロポロの苔
全16色にカラーリングされた苔「カラーモス」。森の中から採ってきた1つひとつの状態でも購入ができます。こちらは、自分でアレンジして楽しむDIY向きのもの。
壁紙タイプも
それにしても、盆栽や苔玉、流行りのテラリウムに取り入れたり、と日本人の感覚からすれば園芸、鑑賞の要素が強い苔。ですが、彼らはこれをプリザーブドフラワーのように水分を抜いて加工したものを、壁紙シートに用いたり、丸るめて天井から吊り下げたり、ダイニングテーブルのセンターピースとして楽しんだり。性質や種類の違いもあるでしょうが、こうも扱い方に差があるとは。
ユニークなそのテクスチャーが室内アクセントにいい感じ。とここ数年で人気に火が着いたそうです。乾燥しているので、当然メンテナンスの必要も要りません。空気のきれいな森の中からやって来た、というのも心地よさを増幅させるのに一役買っているんでしょうね。
五色の苔が空間を彩る
では、実際にカフェやブティック、オフィスの壁を苔が飾るシーンをチェック。本物の植物を飾ったウォールグリーンさながら、気持ちよさそう。
こちらは掛け時計のフレームベースに苔を貼り付けたアイランドタイプ。飛び石のような感覚で壁にアクセントが生まれます。
北欧でいうところの苔玉はきっとこんな感じ。
2016年4月にはミラノにショールームがオープン。目の肥えたイタリアの人々からも高い評価を得ているとかで、店は連日多くの人で賑わっていると公式Facebookでも伝えています。
すでに世界20カ国以上に輸出されてているというから、ナチュラルカラーの北欧の苔で自室の壁をDIY。そんな日が来るものそう遠くない気がしてしまいます。