ミントティを美味しく飲む方法「本場モロッコ式」

本場モロッコでは「そんなに?」と思う高さから注がれるミントティ。角砂糖をたっぷり入れて飲む不思議な味に、旅行者は戸惑いつつも、モロッコを離れる頃には名残りおしくてたまらなくなるのだとか。本場のミントティは、それ自体が一つの思い出になるほどに魅力的な存在だ。

実はミントティにはこだわりが詰まっている。例えば高い所から注ぐのには「お茶を混ぜる」という目的があるのだが、ここでスプーンを使わないというのは、こだわりというよりはむしろ作法に近い。ゆえにそれを無用と切り捨ててしまうのではなく、モロッコ式茶道を実践してみてはどうだろう。

自宅で簡単にできる!
ミントティの作り方

こし器にミントを入れる際は、太い茎を入れないのがポイント。モロッコでは「入れると頭が痛くなる」と言われている。

ポットにお湯を注ぎ、それを火にかける。その際ポットの蓋は開けたままにしておくことで、吹きこぼれを防ぐ。

ミントティをマドラーやスプーンで混ぜるのは野暮。煮だしている途中「一度コップに注いで、再び戻す」という作業を2、3回。そのスキに濃さを確認する。

好みの濃さになったら、高いところからコップに注ぐ。甘みが足りなければ角砂糖を足して、ジュワジュワーっと溶けたら、完成!

ミントティに関するアレコレ

■本場では、ティリーフは中国茶って知ってた?

モロッコで飲まれているミントティの茶葉は中国の緑茶が一般的。発酵していないという点では紅茶や烏龍茶とは異なり、蒸さないで炒っているという点で日本の緑茶とは異なるが、基本的に元は同じ。

■ミントはモヒートの「アレ」で!

使うミントは、ケーキの上にちょんとのっているペパーミントではなく、主にモヒートに使われている「イエルバ・ブエナ」と呼ばれているもの。

■ポット&お盆は銀、コップはガラス

まずポットは、必ずと言っていいほど重厚感のある銀色のポットがモロッコでは使われる。急須でも紅茶を入れられるが使わないのと同じで、ミントティはこれでないと! また、お盆もポットと同素材のもので。

コップは陶器ではなく、ガラス。写真のように、コップにミントを直接入れるのもアリだ。


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All Photo by Dan Imai/All Illustration by Ricco.
Licensed material used with permission by 『トリコガイド モロッコ』

 

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