アメリカからケチャップが消える!?全米に広がる、もう一つの危機
新型コロナの影響により、昨年の夏ごろからアメリカでは“ケチャップ不足”が進んでいる。
「え、コロナとケチャップに何の関係が?」と思ってしまうのも無理はないが、これにはちゃんと理由がある。
ことの発端は、「疾病対策センター(CDC)」が新型コロナ対策のために店内での飲食を控えるよう求め、代わりにデリバリーやテイクアウトを推奨したこと。
これによってアメリカ中の飲食店がテイクアウトを開始したために、ケチャップ、とくにミニパック入りのケチャップ需要が爆発的に上昇したのだそう。
需要の高まりに供給が追いつかず、個人経営の店では「マクドナルド」や「ウェンディーズ」といった王手ファーストフード店の無料提供コーナーからケチャップをかき集める......なんてことも起こっているのだとか。
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事態の改善に向け、ケチャップ王手の「ハインツ」はミニパック入りケチャップの生産量を25%増やす計画を発表。
やはり、アメリカ人とケチャップとは切っても切れない関係のようだ。
(ないとは思うが)世界に飛び火する前に、この“ケチャップ争奪戦”に終止符が打たれること、そしてケチャップに代わる調味料の魅力に人々が気づくことを祈るばかりだ。
がんばれ、マスタード! 今だ、酢醤油!
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