コロコロ転がすだけで切れる「ローリング包丁」

今からおよそ5000年前、人類は車輪を手に入れ、物資の運搬や人の移動手段は大きな変化を遂げました。そして現代。車輪の技術は、いよいよキッチンツールにも応用されることに!?

転がして切る、という新発想

リング状の包丁? はい、そのまさかです。

でも、よくよく考えてみれば、転がしてピザを等分に切り分けるカッターも丸型。あの要領でなんでもカットできるとしたら……ちょっと(いや、かなり)気になりませんか。

パッと見つり革のような形状の<bolo>こそ、転がしながらカットする包丁。モントリオールのメーカーが、人類史における重要な2つの発明品「ナイフ」と「車輪」を組み合わせてデザインした、世界初のローリング式ナイフです。

丸い円盤状の刃が回転する仕組みで、まな板に沿わせるように食材の上を転がすだけ。これだけでスパッと切れ味よく食材がカットされていく様子は以下の動画で。

独特の形状からもわかる通り、柄に当たる部分は“グリップ”に取って代わっています。握って前後にコロコロ、これでカットしていくため、硬い食材を切る際の手首への負担が軽減されるという点がウリだそう。
たしかに、ハード系のチーズにもすうっと刃先が入っていきます。また、刃と接する面積が少ないという利点から、パイ生地やクリームたっぷりケーキでも、くっつきにくいみたいです。

ところで、一般的に肉や魚は自分の体の方向に向かい、手前に引いて切るのが基本とされていますが、繊維の太い野菜などはその逆。片刃か両刃の包丁かによっても、切り方はさまざまです。

けれどこのboloに限っては、刃先を行ったりきたりさせることで、みじん切りも千切りもバッチリ。料理初心者や小さい子どもでも簡単にカットできる。それもboloのメリット。

リング替え刃でマルチにカット

また、車輪を変えるだけでミートハンマー代わりにお肉の繊維を裁断したり、パイカッターへと変身するなど、マルチに活用できる汎用性も◎。もっと言えば、利き腕も関係なく使えるグリップ設計も、グッドアイデアですよね。

基本のリングとパン切り包丁がセットになった「bolo Basic」で16ドル。お肉を柔らかくするテンダライザーまで付いた「bolo Complete」だと20ドルと、どちらもお値打ち。注文は公式サイトからどうぞ。

Reference: Zinovta
Top image: © Zinovta
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。