「若いワイン」をあっという間に飲み頃に変えるデバイス

よく「若いワイン」を安物のワインとイコールで認識している人がいるけれど、それってじつは大いなる誤解。こんなことワイン好きからすれば釈迦に説法だけど、若いとは「飲みごろ前」という意味で使われる。

イタリアンなんかを食べに行って手頃なワインを注文すると、気の利いたカメリエーレだと「飲みごろは30分くらい経ってから」なんて教えてくれてデキャンタージュすることがある。空気に触れさせて香りを開く、若いワインをおいしくいただくには、まあ、多少の待ち時間も“料理のひとつ”、でいいじゃない。

とこのツールに出会うまでは思っていた。

飲みたいときを
「飲みごろ」にかえる
ワインタップデバイス

ワインボトルの先に取り付けられたこのデバイス「Aervana」は、いわゆるワイン・エアレーターのひとつ。ワインに空気を含ませることをエアレーションというが、エアレーターはボトルからグラスに注ぐ際に、酸素を取り込むことで空気になじませるためのツールだ。言うなれば、若いワインを強引に飲みごろに持っていってしまおうというもの。

ボタンひとつで
瞬時にエアレーション完了!

電動式のAervanaをワインボトルにセットし、てっぺんのボタンを押すだけで、瓶の底まで届くチューブを通ってワインがグラスへとタップされる。この吸い上げる途中できめ細かな泡をワインにたっぷり含ませ、ワインが空気と触れ合うことで瞬時にエアレーションを完了させてしまおうという発想。

だから、タップしたてのワインはスパークリングとまでは言わないものの、きめ細かな泡立ちが見ても確認できる。

若いワインとの
ライトなつき合いかた

正直に言えば、この製品を使ってみないことにはどのくらい角が取れて、酸味が和らぎ、香りが立つかは分からない。それもワインごとに違うしね。だけどこれで99.95ドル(約11,000円)ならば、まあ考えられなくもない。気になる人はこちらから。

使用後のメンテナンスも、水をチューブから数回吸い上げてすすげばいいだけというから楽チン。唯一引っかかるのが、本体にセットする単四電池6本(メーカーはこれでボトル200本のエアレーションが可能と)ということだけ。動力がもう少し経済的になれば、高価なワインに手を出さずとも楽しめ、ランニングコストも抑えられそうだけどな。

Licensed material used with permission by AERVANA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。