「少女が、大好きな彼を自殺に追いやる物語」。古典文学にイマドキな見出しをつけてみた
ニュースフィードに流れてきた記事タイトルが面白そうで、思わずクリック…という経験は、誰にだってあるはず。そこである本屋さんは、思い付きました。もしもそれを、「古典文学」でやってみたらどうだろう?
ロミジュリは
彼氏を自殺に追いやる
ラブストーリー!?
史上初めて全身移植手術を行った、ドイツ人の医者。
『フランケンシュタイン』
メアリー・シェリー
とあるバックパッカーにとって、人生最悪の旅。それは、島の部族が糞で攻撃をしてきた時だった。
『ガリヴァー旅行記』
ジョナサン・スウィフト
まさか、そんなエピソードがあったなんて…。
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14歳の女の子が、大好きな彼氏を自殺に追い詰めてしまう物語。『ロミオとジュリエット』
ウィリアム・シェイクスピア
新種のドラッグが、ロンドナー達を邪悪に豹変させていく。
『ジキル博士とハイド氏』
ロバート・ルイス・スティーヴンソン
これだけ読むと、何だか『バイオハザード』のよう。
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セルフィーがうまく撮れなくて、死に追いやられてしまった男性。
『ドリアン・グレイの肖像』
オスカー・ワイルド
セルフィーと呼ばれているのは、主人公のドリアンが友人の画家に描いてもらった肖像画のことでしょう。確かに当時のセルフィーかも?
少年は小さい頃、一匹のクマを助けた。まさか数年後、運命の再会を果たすとは知らずに。
『ジャングル・ブック』
ラドヤード・キップリング
巨大トルネードに家を破壊された少女に起こることを、あなたは予測できるだろうか?
『オズの魔法使い』
ライマン・フランク・ボーム
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シングルマザーのセックスが激しく非難された、あの時代。
『緋文字(スカーレット・レター)』
ナサニエル・ホーソーン
帰らぬ夫以外の男性との間に子どもをもうけた女性が、責められながらも尊厳を守ろうとするお話。
トランプ大統領=聖人?イタリア人政治家の見解。
『君主論』
マキャヴェリ
ニンニクに関する衝撃の事実を知ってしまった、ルーマニアの男性。あなたはその悪夢を目の当たりにするだろう。
『ドラキュラ』
ブラム・ストーカー
ネット世代が
古典文学に触れるきっかけを
数々の名作にイマドキな見出しをつけて紹介するという、このキャンペーン。アメリカ・ダラスにある本屋さん「The Wild Detectives」が、「National Read a Book Day(本を読もうの日)」に際して行ったものでした。
すでに著作権が切れたタイトルをセレクトしていて、記事の中身は「名作」そのものを転載しています。つまり見出しにつられてクリックすると、実際に本の内容に触れることができるのです。
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アメリカではクリックしたくなるようなバナーやタイトルを「Clickbait(クリックの餌)」と呼ぶのですが、それをもじって「Litbaits(文学の餌)」と名付けられたこのキャンペーン。
You fell for the bait, now fall for the book.
(餌につられたら、本に出会えます)
たしかに、こんなに「くだけた」キャッチコピーがついていたら、とっつきにくいと思っていた古典文学や学術書も、ついつい読みたくなっちゃうかもしれませんね。