あのフォルクスワーゲンがなぜストリートアート?

「TABI LABOは、いっつも海外の楽しいトピックばっかり紹介するなあ」と思った方へ。

今回は、日本で開催されたイベントの紹介です。

スプレーを使ったグラフィティをはじめ、ストリートアートって街中ではよく見かけますが、実際に描いている様子ってあまり見ることないですよね。そういえば、豊洲に突如現れたネズミと都知事の2ショットも話題になってました。

とはいえ、公共の場にボムすることはもちろんNG。

だから、こんなふうにグラフィティを楽しめる場所ってほんとに貴重です。

© VolkswagenGroupJapan/YouTube

「自宅で楽しめるアート」がいろいろローンチされていますが、この動画はちょっとユニーク。ストリートアートが目まぐるしく描かれるサマがまとまっているんです。

しかも都会の真ん中、虎ノ門で!

アンダーグラウンドな印象の
グラフィティだけど……

この動画は、自動車メーカー「フォルクスワーゲン」が主催したイベント「新虎ヴィレッジ」での様子。

“Play On!”というコンセプトのもと、ヒトが集まり新しいコトが生まれる、ユニークでオープンな遊び場として、クローズとなるまで多くの人が集いました。

そして、新虎ヴィレッジのハイライトと言うべきが、この巨大なフリーウォール。

世界的に有名なグラフィティアーティストが参加して、ひとつの壁に描いていくというユニークな手法も注目を集めた理由でしょう。

せっかくの作品に上書きしていくのは驚きです。でも、実際のストリートアートは、バフ(塗りつぶす)されたり、別の誰かが書き足したりしていくもの。自由に参加することで化学反応が起き、新たな発見やカルチャーが生まれていくのもグラフィティの奥深い部分です。

しかしながら、日本ではネガティブな印象もあるグラフィティ。

それさえも受け入れる懐の深さは驚きだし、企業として批判される可能性だってあるのに……。そんなフォルクスワーゲンの「本気の遊び心」にビガップ!

「オープンになれば、切磋琢磨できる」
参加アーティストTABOO1氏の想い

 
——グラフィティアートはいつから?
 
高校生の頃。映画『ワイルド・スタイル』や『スタイル・ウォーズ』を観て、大きな絵を描きたくなって。
 
——「新虎ヴィレッジ」のフリーウォールに参加してみて、いかがでしたか?
 
普段、虎ノ門で描くことは滅多にないので新鮮でした。作品は、自分がいつも描いてるレタリングにキャラクターを入れてみたもの。いつも通りです。
 
——自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが開催したということも話題でした。
 
フォルクスワーゲンの本社があるドイツはグラフィティが盛んなんです。ドイツに行ったとき、街中に描かれているグラフィティをみて、街と解け合ってる感じが文化を象徴しているなあと思いました。今後もこういったイベントの後押しができたら嬉しいですね。
 
——日本では、残念ながら“グラフィティ=迷惑行為”というイメージもありますよね。
 
みんなが自由に描ける壁が増えていくと、印象もよくなるかなあと。もっとオープンになれば、アーティスト同士、切磋琢磨できるしクオリティーも上がると思います。
 
——TABOO1さんにとってのグラフィティアートとは?
 
落書きの可能性の追求。グラフィティを世間に浸透させて、アートをもっと身近な存在にできたらいいですね。
 
——最後に、日本のグラフィティシーンへ一言。
 
表現は自由。不安なことも多い時勢ですが、アートを通じて繋がっていけたらと思います。
TABOO1

グラフィティアーティストとして活動する他、企業などのデザイン、キャラクターのフィギュア造形物の制作まで行う。ヒップホップユニット「イルブロス」でも活動中。

アートを自由に持ち歩こう!

ステレオタイプなこだわりや、楽しみ方に縛られないだけで、くらしはぐっと豊かになるし、気持ちは自由になりますよね。

今回は、TABOO1氏をはじめ、フリーウォールに参加したアーティストのグラフィティが施されたトートバッグを、抽選でプレゼントしちゃいます。

いずれも、ここでしか手に入らない一点物です

上から: TABOO1、FIVUST、MOTAS

自動車メーカーでありながら、「クルマは主役ではない、楽しむあなたこそが主役」と言い切るフォルクスワーゲン。

次はどんな仕掛けが登場するのか……。いまからワクワクが止まらない!

【新虎FREEWALL参加アーティスト特製トートバッグプレゼント!】

キャンペーン期間: 〜2020年6月19日(金)
URL: 
volkswagen.co.jp/content/vw_pkw/magazine/jp/ja/shintora_freewall