なぜ、リポビタンDはコロナ禍のなかで「オンラインアカデミー」を開講したのか?

大正製薬でリポビタンDを担当している村上恭兵さんと岡田圭祐さんは、コロナ禍で多くの企業活動が停滞しているなか多忙を極めていた。二人が考えていたのは「このネガティブな状況のなかで、みんなが元気になれるきっかけを作りたい」ということ。

その思いは『リポD オンラインアカデミー』というかたちとなった。

さる4月28日~5月9日に開催されたウェビナーにおいて、講師を務めたのは以下のメンバーだ。

ガイダンス
久志尚太郎氏(NEW STANDARD株式会社 代表取締役)

マーケティング
坊垣佳奈氏(株式会社マクアケ共同創業者/取締役)

イノベーション
スプツニ子!氏(アーティスト、東京藝術大学准教授)

クリエイティブ
山川咲氏(CRAZY WEDDING創業者

総括
小泉文明氏(株式会社アントラーズFC 代表取締役、株式会社メルカリ 取締役会長)

リポDオンラインアカデミーの詳細はコチラ

豪華な講師陣による各90分以上の貴重な講義。それにしても、なぜリポビタンDがこのタイミングでウェビナーを開講したのか?

プロジェクトを担当した、村上さんと岡田さんに話を伺った。

受講生の欠席ゼロ!学ぶ意欲の高い方々が集まった。

ーー『リポD オンラインアカデミー』はゴールデンウィーク真っ只中に開催されました。にも関わらず、多くの応募があり、受講者からも熱狂的にむかえられたと聞いています。

 

村上さん

はい。私たちもすべての講義を拝聴させてもらったんですが、いい意味での緊張感がありました。

受講生の皆さんの目に力があったし、姿勢もよかった。オンラインって、すぐにその場から抜けられるじゃないですか?そういうことが全然なかった。変な言い方になるんですが「オンラインっぽくない」ウェビナーになったと思います。

岡田さん

約90分の講義が全5回。その中身は私たちからみても頭を使うもので、大変だったと思うんですが、受講生の欠席ゼロでした。前向きに学びたいと思っている方々に参加していただけたな、と。

しっかりと皆さんに届いているという手応えを感じましたね。

ーー講義の内容や言葉で印象に残っているのは?

 

村上さん

全部、かな(笑)。

もちろん、それぞれ印象に残っているんですが、私自身マーケティングを担当していることもあって、マーケティングに関する講座を受け持ってもらった坊垣さんの「マーケティングは想像力」というメッセージに感動しました。

マーケティングってフレームにはめ込んだり、活字を画にしたり、いろいろな方法やテクニックがあるんですが、結局は「誰をどうしたいのか?」って想像できないと駄目だし、思いがないとうまくいかないんですよね。

 

坊垣佳奈氏(株式会社マクアケ共同創業者/取締役)による「モノやサービスを広げる新たな仕組みについて」をテーマにした講義。

岡田さん

すべての講師の方が、それぞれ言葉を変えて同じように伝えていたのが“がんばることへの肯定”だったと思います。

今の時代や環境のなかで、がむしゃらにがんばることって、ともすればカッコ悪く見えたり、恥ずかしく思ってしまう場面ってあると思うんです。だけど、そうじゃない。がんばることは、間違ってないよって。そういうメッセージを講師の方がところどころで投げてくれていました。

なかでも小泉さんはかなり強く、おっしゃってくれていましたね。

 

小泉文明氏(株式会社鹿島アントラーズFC 代表取締役社長、株式会社メルカリ取締役会長)による「スタートアップにおける事業の創り方」をテーマにした講義。

村上さん

リポビタンDというブランドも「一緒にがんばろう!」というメッセージを持っていますからね。

岡田さん

そうですね。今回の企画もそうでした。

「コロナ禍だからやる、ウェビナーをやる」ではなく、ブランドとしてやるべきことを考えたら、こうなった。

ーー今、お話にも出てきましたが、外から見て「なぜ、リポビタンDが?」とおもっている人も多いと思うんです。どういう経緯で開催されたんでしょうか?

 

村上さん

まず、コロナ禍だから、こんな時だから何かやろう!といってはじまったプロジェクトではないんです。

もともと昨年からリポビタンDがU25(25歳以下)のチャレンジャーたちを応援するようなイベントをやろうという話があったんです。それが4月に入ってコロナが社会環境を大きく変えていくなかで、ウェビナーをやろうとなったわけです。

岡田さん

家で仕事をする、休校になる……そういう生活のなかで閉塞感を感じている人たちに、どうしたら前向きな気持ちになってもらえるか?自分たちができることのひとつに「学び」という軸があるんじゃないか、と考えたんです。

当然、企業としては足踏みする期間ではあるわけですが、私たちはむしろ生活者の皆さんとコミュニケーションをしていこうと考えました。

ーー4月に入ってから開催決定、ということは準備期間は約2週間?

村上さん

私たちも在宅勤務でしたから……キツかったですね。

岡田さん

これでもか、というぐらいに、ビデオミーティングばっかり(笑)。

ーーそれでも予定通り開催、そして成功しました。

 

村上さん

振り返ってみると、私たちの目的が「ウェビナーを開催する」ことじゃなかったのが大きいと思います。

つまり、リポビタンDが、ブランドとしてどうしたいのか?主体性を持って考えた結果、ウェビナーを開催となっただけなんです。

岡田さん

本当にシンプル。ネガティブな状況のなかで、元気になれるきっかけを作りたい。私もそれしか考えてなかった。

村上さん

がんばっていきいきしてる人って、なんか周囲も元気にしますよね?

リポビタンDもそういうブランドだと思うんです。疲労回復っていう価値があって、それはいきいきしている状況をたくさんつくっていく……それこそがリポビタンDのやるべきことだと考えています。

それがブレなかったからこそ、以前から進めてきた企画を社会環境に合わせてオンラインでのセミナーにして、すぐに開催することができたんだと思います。

ーーこれからもリポビタンDは、いろいろなかたちで、前向きになる、一歩前へ進む、そんな状況をつくっていく?

 

村上さん

はい。もちろんです。

直近でいえば、この『リポD オンラインアカデミー』は、すべてYouTubeで視聴可能になっているので、ぜひみてもらいたいと思います。

その際は、“視聴する”のではなく、“受講する”姿勢で。何かチャレンジしたいと考えているすべての人に役立つ、元気が出る内容になっているので。

リポDオンラインアカデミーの詳細はコチラ