破って!「007の呪い」――ベンのトピックス

みなさん、ベンのトピックスです!

新しいボンド映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のトレーラーが、12月4日で公開されました。さすが白熱のアクション、美しい女性に美しいロケーション。そして、ダニエル・クレイグにとって最後のジェームズ・ボンドになります。

思い返せば、クレイグ時代になって007シリーズは大きく改善されました。2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』は国際的に大ヒット。2012年『007/スカイフォール』が公開した時にも、クレイグがジェームズ・ボンド役をやめたがっているなんて噂もありました。彼の気持ちはわかります。イギリスの俳優にとってジェームズ・ボンドは一生分のロールだから。

さて、彼のタイム・トゥ・ダイがきました。

© ユニバーサル・ピクチャーズ公式 / YouTube

007の呪いは知っていますか?

ショーン・コネリーは、1971年に007シリーズをやめました。

007シリーズでスーパースターになったコネリーですが、プライベートではジェームズ・ボンドが嫌いだったとか。殺したいとまで言ってたそうですよ。理由は世界中の映画ファンがコネリーを「みてみて!ジェームズ・ボンドだ!」と指差すから。役者として認めてもらいたいコネリーからすると、ボンドのイメージから脱却したかったんですね。

結果的にコネリーは、『オリエント急行殺人事件』『薔薇の名前』『レッド・オクトーバーを追え!』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』といったタイトルでさまざまなロールを取ることで、オール・タイム・グレートな俳優になりました。

だけど、彼以外のジェームズ・ボンドは、そうではありません。

ジョージ・レーゼンビーの名前と出演作を覚えている人はいますか?1985年以降のロジャー・ムーアの出演作は?ティモシー・ダルトンは映画ではなく、イギリスのテレビと演劇の世界へ(彼はすごい俳優だと思いますが)。ピアース・ブロスナンはいろいろな作品に出演しているけれど、『マンマ・ミーア!』では歌えてないと思うし、主演をはるイメージではなくなりましたね。

“007の呪い”っていうのは、ジェームズ・ボンド役の俳優が大成しないということです。それだけ、役のイメージが強くなってしまうんですね。

僕はクレイグを応援したい!

ジェームズ・ボンドをやめたクレイグの状況は、ほかの元ジェームズ・ボンドたちよりもいいかもしれない。彼にはたくさん出演作があり、ヒット作もあります。だからといって、油断はできません。

イギリスで、今年の11月にリリースされた『ナイブス・アウト』はかなり好評ですが、日本では2020年1月公開です。

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僕は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』も楽しみだけど、その先のダニエル・クレイグを応援したい!

クレイグさん、007の呪いを破ってください。

Top image: © Axelle/Bauer-Griffin/Getty Images
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