超肉厚もペロリ!解禁された「ウルグアイビーフ」がかなりスゴいぞ!

その出会いは、突然だった。

あんまりステキなんで、ただ素直に好きと言えない。

それくらいあれこれ講釈たれたいくらい、知っとかなきゃ、伝えなきゃ、と思った衝撃の牛肉ステーキを発見!

このお肉は試してくべきです!!

「ブロンコビリー」で出会ったステーキがヤバかった

A5だとか、幻の○○牛とか、低温熟成によるプライムなんちゃらが……とか、そういうのも悪くはないけど、巷のステーキレストランで食べた肉厚のステーキ!これ、アメリカンやオージーでもないし、まして和牛でもありません。

「ウルグアイビーフ」。南米ウルグアイ産の牛さんです。

たまたま入った「ステーキハウス ブロンコビリー」。この店で推していたメニューってことで、オーダーしたのが「ウルグアイ産 炭焼き超厚切り熟成サーロインステーキ (単品)」。

©2020 NEW STANDARD

“中の上”くらいがいいかな、とオーダーした300g(2480円、税抜き)を選んだら、ここまでぶ厚いステーキが登場。

とっても好ましい厚さですね〜。

©2020 NEW STANDARD

これだけ肉厚だと心配なのは固さですけど、これがサクッと切れる。サシのたっぷり入った高級店の和牛のように「触っただけなのに〜」とか大袈裟なトロける柔らかさじゃないけど、無理なく断面もキレイにわかるように切れてしまう。

肉厚ステーキを食べるなら、ある程度の手応えが欲しいのだけど、ちょっと物足りないくらいスッとナイフが入るんです。

©2020 NEW STANDARD

その肉は、ソースではなく塩で食べるのがいい!食べればジューシー。芳醇な味わい、旨み、ダイナミックな噛みごたえの波が押し寄せてくる!!

そして、厚めに切って口にほうばっても、赤身がギュッと引き締まっているし、パサつかず柔らかくて食べやすいのも特徴。それでいてさっぱりしているから、赤ワインとかビールのアルコールも相性よさそう。

まあ、こうして紹介するくらいだから、まず、ウマい!ってことは間違いないんですけどね。 

©2020 NEW STANDARD

と、あっという間にペロリ。これ女性でも300gくらいなら余裕で完食でしょう。

脂の多そうなイメージもある「サーロイン」だけど、本来は上質な赤身肉の味わいをしっかりと堪能できる部位。その点でも、このウルグアイビーフは脂身が少なく、肉の旨みをしっかり感じながら食べられる印象。

噛みごたえはあるけど、脂が少ない分サッパリしていて、これだけ食べた後も胃がもたれる感じがないのがスゴい!

好評すぎて、販売ストップもしていた
「ウルグアイビーフ」

これだけ美味しい「ウルグアイビーフ」。今回、突然の出会いをしたブロンコビリーでは、昨年5月から販売していたらしいのだけど、計画を大幅に上回る売れ行きで一時提供休止になったほどの好評ぶりだったという。

その後、秋には準備が整って提供を再開したのだけど、何がそんなにウルグアイ産の牛肉がウケるんでしょ?

世界一牛肉を食べる国、ウルグアイ

©ブロンコビリー

ぶっちゃけそんなイメージないですよね、南米ウルグアイ。日本の半分ほどの国土で、人口は約350万人の小さな国。ただ、消費量で世界1,2をあらそうほどのお肉を食べるお国柄。

で、ウルグアイ人1人当たりの牛肉の平均年間消費量は約60kg。日本人だと年間平均5.8kg(農林水産省2015年度概算)だし、お米の年間消費量が53.8kg(2018年度、農水省データ)というのだから、それよりウルグアイの人は牛肉を食べているわけ!

「アサード」と呼ばれる豪快に炭火で焼く牛肉のBBQは国民食で、各家庭に専用の焼き場があるほどお肉を愛してます。

©ブロンコビリー

ほとんど山がない国土の8割は牧畜に適した草地で占められ、広大に広がる牧草地帯で自然に近い環境で放牧される牛さんたちは、栄養価の高い牧草のみを食べて育てられ、程よく引き締まった肉質になるんだとか。

ヘルシーな「グラスフェッドビーフ」が
熟成されてやってくる

©ブロンコビリー

ウルグアイの牛のように牧草のみを食べて育った牛は「グラスフェッドビーフ」と呼ばれ、赤身が多く高タンパク・低カロリーな肉質。鉄分が多く、アンチエイジングにも効果的なオメガ3脂肪酸も含まれているんだとか。

一般的な牛肉よりもカロリーや脂質が低く、近年はアスリートからも注目され、健康志向の人にも支持されているんです。

©2020 NEW STANDARD

こんなお肉がこれまで知られてなかったのには理由あり。2000年に牛の伝染病・口蹄疫(こうていえき)が見つかって以来、日本への輸入がストップしていたのが、昨年2月にその輸入取引が19年ぶりに解禁。日本市場へやっとカムバックしたばかり。
だから、「ウルグアイビーフ」が“これからのお肉”になり得るんですね。

それに、地球の反対に位置する南米の国なので、大西洋を渡って日本まで約60日かけて届きます。その間、ゆっくり熟成が進み、肉質が柔らかくなって旨味もぎっしりなお肉になって、日本にやってきます。

正直なところまったくノーマークだったウルグアイの牛肉。脂質が少なくビタミン豊富で高タンパクな赤身で、柔らかくジューシー、そしてヘルシー。こんなお肉が、これからたくさん世の中に出回るのって、必然じゃないでしょうか!

 

まだまだ食べたい!

お伝えしたように、輸入が再開されたばかりでまだまだ流通量や扱う店舗も少ないのが現状の「ウルグアイビーフ」。一部のスーパーで小さなコーナー作って売っていたり、ウルグアイ料理の専門店でって方法もあるけど、食べるなら出会いをくれた「ステーキハウス ブロンコビリー」がやっぱりいいですよ。

ってのも、自分はすぐにリピートしに同店へ行ってしまったわけで(笑)。2度目のチャレンジでは、赤身肉のジューシーさを味わうステーキもいいのですが……ペロリとステーキを食べられる分、一緒にハンバーグ200gまで食べて計500gの牛肉!

©2020 NEW STANDARD

運ばれてくると、店員さんが専用のナイフとフォークで切って最終仕上げ。ステーキ同様に炭焼きだから、表面はこんがりで中はふっくら。ゴツゴツとした肉感でジューシーなビーフ100%の味わいをふんだんに感じられるハンバーグ。

せっかくなら、常時20種類以上の野菜や惣菜、デザートが並ぶ店内カットのサラダバーと大かまどごはん(魚沼産コシヒカリ使用)orパン、コーンスープが付いた「ブロンコセット」(550円)を頼んでおけば、テーブルも圧巻です。

©2020 NEW STANDARD

そんだけ見た目でお腹いっぱいになりそうでも、ウルグアイビーフだとさっぱりとして食べすすめられちゃう。炭焼きされてる姿を眺めていると聞こえてくる……肉汁滴る“しずる”な音とか、とにかくヤバい!

あー、また食べにいこっと。

© web broncobilly /Youtube
Top image: © 2020 NEW STANDARD
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。