人工知能の進化で職を失うのは「20世紀型のヒーロー」だ

2014年、これまでとは全く異なるヒーローが誕生していたことに、気づいていただろうか。それは、人工知能が搭載されているキャラクター、ベイマックスのことだ。

「提供されるケアに、満足しましたか?」

映画『ベイマックス』は、理系大学生がそれぞれの発明品を手に、悪と戦う物語。実在する先端テクノロジーを思わせる、発明品や研究施設の風景、3Dプリンタを駆使したパーソナルファブリケーションなど、興味深い要素はたくさんある。

こうした発明品のひとつが、人工知能を搭載したケアロボットであるベイマックスである。

ベイマックスは、もともと主人公ヒロの兄、タダシによって開発され、心身の状態を判定し、適切なケアを施すためのロボットだった。もともと医療・介護用として開発されたため、悪と戦う理由は正義ではない。ヒロの心の健康を取り戻すためだ。

だから、いつもこう問いかける。「Are you satisfied with your care? (提供されるケアに満足しましたか?)」。ラストシーンでヒロが満足したと告げると、ベイマックスは去っていく。ベイマックスは、一貫して単なるシステムとして描かれているのだ。

悩まないヒーロー

人工知能は、やがて人格を持ち、人間に反逆する存在として描かれることがある。現実は、どちらかというとデータを参照し、問題を解決する非人格的なシステムに近い。ベイマックスも同じく、ヒーローなのに人格がない。

古典的なヒーローは、過去のトラウマに苦しみながら、それでも正義をなそうと努力してきた。悩んで、苦しみぬいて、それでも壁を乗り越えて、何度でも立ち上がる。観客はその姿に共感を覚え、何を信じるべきかを確認してきた。

逆境をはねのける強さに感動する一方で、善と悪を白黒ハッキリつけられないときのヒーローの弱さに動揺することもある。何が正義なのかわからなくなり、間違いを犯し、衝突してばかりいる者さえいる。

この映画は、そういった人間臭い間違いのない未来を想像させるのだ。

2017年、ニュージーランドで人工知能によるバーチャル政治家「SAM」が発表されて話題になった。

意思決定を行うまでには至っていないが、強烈な人間臭さによって人気を得てきた「20世紀型のヒーロー」たちにとっては、肩身の狭くなる話かもしれない。

『ベイマックス』

MovieNEX(4,000円+税)発売中、デジタル配信中。
(C) 2018 Disney
http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html

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http://www.disney.co.jp/studio/news/20180209_01.html

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